当院では、保険で行う定期検診の中に、口腔（こうくう）がん検診を組み込んでいこうと考えています。なぜなら、日本における口腔がんの発見率は、先進国の中でも低いとされているからです（※）。こうした事情を受け、中野区では、早期発見に向けた取り組みを検討しています。

口腔がんは、舌や歯肉、頬の内側などに発症するものの、口内炎との区別が難しく、専門的な検査が必要です。その一方で、重症化の度合いによっては舌を切除するため、食生活が大幅に変わってしまいます。発音もしづらくなるでしょう。

  ※出典／一般社団法人口腔がん撲滅委員会